新人PMが入社後まず把握すべき必須知識
回答サマリー
新人PMは以下の3層を順に理解することが推奨される:①業務の全体構造、②中核ワークフロー(ローカライズ収録)、③クライアント固有ルール。
1. 最初の1週間で理解すること
業務の全体像
- 部門組織図 — ゲームチーム・ナレーションチームの役割分担を把握する
- 役割と責任範囲 — PMとして何に責任を持つかを確認する
- 用語集 — 収録・QC・ローカライズの専門用語(台本・エフォート・アダプテーション等)
収録フローの骨格
PMの業務フローは以下の一本道を起点にすべてが繋がっている:
受注 → 見積 → キャスティング → スタジオ・エンジニア手配
→ 台本受領・整形 → 収録 → 編集・QC → リネーム → 納品 → 請求
参照: PM業務フロー(受注〜納品)
ツール操作
- AGenda: スタジオ予約ツール。仮予約の優先度記号(×△○)を含む運用ルールを把握する
- ZAC: 工数入力・案件管理に使用する ERP。PM向けマニュアルを一読する
- Pro Tools / Source Connect: 直接操作はしないが、エンジニアとの連携に最低限の理解が必要
2. 2週目に理解すること(中核業務)
最重要: 海外パブリッシャー向け日本語VO収録
スタジオボイスの案件で最も多いのは「中国・韓国ゲーム会社から日本語ボイス収録を受託するローカライズ案件」。
把握すべきポイント: - 台本はアダプテーション済みの状態で届く場合と、未整備で届く場合がある - 海外クライアントは連絡ツールが独自(Lark / PoPo / WeChat 等)→ 案件開始前に確認 - 発注フローは海外戦略チームと連携が必要(自社システムが必須のクライアントあり)
NAS フォルダ構造
収録後のデータはすべて NAS(ボリューム名: 11_ボイスセクション)に格納する。プロジェクトフォルダの命名規則・構造を把握しておかないと引き継ぎ・確認作業でつまずく。
参照: プロジェクトフォルダ構造標準
品質基準とファイル命名規則
3. 早期に把握すべきリスク知識
先輩の失敗事例から学ぶ
失敗談・教訓集 は必読。特に以下は繰り返し発生しているリスク:
- 台本フィックス後の修正: フィックスの確認を書面(メール)で証跡を残す。口頭・チャットのみの確認は不可
- クライアントの「不要」「問題ない」発言の鵜呑み: 特に NetEase 系引き継ぎ案件(g99)で発生済み
- 当日台本未確定での収録開始: KURO GAMES 等で過去事例あり。別途費用合意を取るか、原則拒否
海外クライアント別リスク(簡略版)
| クライアント | 主要リスク |
|---|---|
| Tencent | フィックス後台本修正(改善傾向) |
| NetEase | 引き継ぎ案件での台本リライト大量発生 |
| KURO GAMES | 台本未確定・納期タイト(改善傾向) |
| miHoYo | 比較的安定(固有ルールは追確認) |
詳細比較: 主要海外クライアント 対応ルール比較
4. 実務開始前のチェックリスト(PM向け)
- [ ] AGenda の操作方法を把握した(仮予約・確定・取消)
- [ ] ZAC の工数入力手順を確認した
- [ ] NAS のフォルダ構造標準を読んだ
- [ ] 担当案件のクライアント固有ルールページを読んだ
- [ ] 担当案件の連絡ツールをインストールした(Lark / PoPo 等)
- [ ] 見積の作成方法・料金表の場所を確認した