スケジュール調整ガイド
概要
収録スケジュールの調整における基本的な進め方を定めます。
スケジュール調整の流れ
1. 要件の把握
- 総収録量(セリフ数・ワード数)
- キャスト数
- 編集・QC の工数
- 納品期限
2. 収録日数の見積もり
- 1日の収録可能量の目安: [実績に基づき記載]
- キャスト入替えの時間を考慮
3. リソースの仮押さえ
スタジオ
- スタジオ予約手順 に従い AGenda で仮押さえ
- ⚠️ 先にスタジオを仮押さえしたまま調整が長引くと、その枠に他の案件が入れられなくなる。 仮押さえは確定の見通しが立ってから行うか、見通しがない場合は早期に解放すること
エンジニア
- エンジニアアサイン手順 に従う
声優
- 声優事務所から「ここなら空いています」と候補日の連絡が来る(事務所主導)
- 候補日を案件管理シートの「キープ日」列に記録しておく
4. クライアントとの調整
- 候補日をクライアントに提示
- 立会い者のスケジュール確認(立会いができる日かどうか)
- 日程・立会い状況をまとめたスプレッドシートで共有することが多い(Excel または Google スプレッドシート)
5. スケジュール確定
以下の全項目が揃ったら確定とする:
- [ ] 声優・事務所: 候補日でよいか最終確認
- [ ] クライアント: 立会い可否の確認
- [ ] 台本: FIX 台本が揃っていること(または受領見込みが明確であること)
- [ ] スタジオ: AGenda で空きを確認・確保
- [ ] 土日収録の場合: スタジオ・エンジニアの土日対応確認
全項目確認後:
- 収録スケジュール表 を作成
- 関係者全員(声優事務所・クライアント・エンジニア・演出)へ共有
- AGenda の 仮予約: を 収録: に変更
- Google Calendar へ反映
クライアントへのスケジュール共有方法
複数の収録日・声優が絡む案件では、スプレッドシート(Excel / Google スプレッドシート)を作成してクライアントと共有することが多い。
主な記載項目: - 収録日・時間帯 - 対象キャラクター・声優名 - 立会い者欄(クライアント側が記入) - 備考(台本状況、変更連絡など)
スケジュール変更時の対応
- 変更が生じた場合は速やかに関係者へ連絡
- 影響範囲の確認(他案件への影響)
- 代替案の提示
複数案件同時進行時の優先順位管理
出典: 中川PMヒアリング(2026-03-16)
管理ツールの使い方
- カレンダー で日程・締切を管理
- ToDoリスト でタスクを管理
- 2つを並行して使うことで、日程管理とタスク管理を両立する
優先順位の基本思想:「外部依存タスクを先に動かす」
締切が近い順ではなく、相手の返答待ちが発生するタスクを先に処理する
- PMは複数の案件で「こちらにボールがある状態」が長いと、全体の進行が遅くなる
- そのため、自分だけで完結する作業より、相手に投げて返答を待つ作業を先に進める
- 「今日何から始めるか」の基準: 相手確認が必要なタスクから着手する
優先度が高いタスクの例
| タスク | 理由 |
|---|---|
| キャスティング検討・事務所への出演可否打診 | 返答まで時間がかかる(1週間以上の場合もある) |
| スケジュール打診(事務所) | 候補日収集に時間がかかる |
| クライアントへの確認・承認依頼 | 返答待ちが進行を止める |
事務所打診を早く行う理由
- 事務所からの返答には 1週間以上かかることも多い
- 台本アップ時期・収録期限など大まかなスケジュール感が見えていれば、台本確定前でも相談可能
- 打診を遅らせると、返答待ち期間がそのまま収録日の後ろ倒しにつながる
⚠️ 未確認・要確認事項
- カレンダーとToDoリストの具体的な使い分け(どの情報をどちらに入れるか)
- 緊急案件・クライアント都合の割り込みが入った場合の優先順位の変え方
- 事務所打診以外で返答待ちリードタイムが長い作業の代表例
- 管理漏れ防止の具体策
- 複数案件の一覧化方法(案件管理シート以外に何か使っているか)
- この優先順位判断がPM個人の運用なのか、チーム標準として共有されているのか