主要海外クライアント 対応ルール比較
概要
スタジオボイスが継続的に受託している中国系主要4クライアント(Tencent / NetEase / KURO GAMES / miHoYo)の対応ルールを横断比較する。新規PMの基礎知識として、また案件開始前の確認資料として活用すること。
⚠️ 各社ルールページは2026-03ヒアリング(黄)に基づく初版。未確認項目が多く残っている。個別ページの確認事項リストも参照すること。
一覧比較表
| 項目 | Tencent | NetEase | KURO GAMES | miHoYo |
|---|---|---|---|---|
| リスク評価 | ⚠️ 要注意(改善傾向) | ⚠️ 一部要注意(引き継ぎ案件) | ⚠️ 要注意(改善傾向) | ✅ 比較的安定 |
| 主な連絡ツール | WeChat または Lark(暫定・未確定) | PoPo(確定) | Lark(確定) | WeChat または Lark(暫定・未確定) |
| 発注システム | 自社システム必須 | 自社システム必須 | 未確認 | 未確認 |
| システム担当 | 海外戦略チーム | 海外戦略チーム | — | — |
| 代表案件 | 複数(プロジェクトS / SMG 等) | g99(引き継ぎ) | 鳴潮 | 複数(詳細未確認) |
| 台本品質 | 過去に問題あり(改善傾向) | 引き継ぎ案件でリライト大量発生 | 過去に品質低(改善傾向) | 比較的しっかりしている |
| スケジュール | 当日台本更新リスクあり(改善傾向) | 引き継ぎ案件で大量更新 | 納期タイト・当日未確定あり(改善傾向) | 特記なし |
連絡ツールの整理
中国系クライアントは各社独自ツールを使う点が特徴的。案件開始前に必ず確認する。
| クライアント | ツール | 確定状況 | 注意事項 |
|---|---|---|---|
| Tencent | WeChat or Lark/Feishu | 未確定 | 案件・窓口によって異なる可能性あり |
| NetEase | PoPo(popo) | 確定 | 案件がない間はアンインストールOK(PC容量節約)。案件再開時に再インストール |
| KURO GAMES | Lark | 確定 | 組織アカウント管理については連絡ツール運用ガイド参照 |
| miHoYo | WeChat or Lark/Feishu | 未確定 | 案件開始時に確認する |
共通原則: どのツールを使うにせよ、メールでも必ず記録を残す(WeChat/PoPo等のみで完結させない)
リスク別の対応ポイント
Tencent ― フィックス後修正リスク
- 過去: フィックス後に台本が何度も修正された、当日大幅更新が来た(プロジェクトS / SMG)
- 現在: 改善交渉済み・改善傾向だが継続確認が必要
- 対策: フィックスの確認を書面(メール)で証跡を残す。追加費用の事前合意を取る
- 特記: 案件ごとに担当窓口が異なる → クライアント名だけで一括管理しない
NetEase ― 引き継ぎ案件の説明鵜呑みリスク
- 過去: 「リライト不要」と説明を受けて進行 → フィックス後に大量リライト発生(g99)
- リライト費が大幅膨張、声優からも追加請求が発生した
- 対策: クライアントの「不要」「問題ない」発言を一度で鵜呑みにしない。過去の台本状態を自分で確認する。見積時にリライト費の扱いを明示する
KURO GAMES ― 台本未確定・納期タイトリスク
- 過去: 収録当日でも台本が固まっていないことがあった。納期が非常にタイト
- 現在: 改善交渉済み・改善傾向(担当交代後は問題報告減)
- 対策: 収録前に台本フィックスの確認を必ず取る。当日未確定での収録開始は原則拒否または別途費用計上の合意を得る
miHoYo ― 現時点では安定
- 台本がしっかりしている案件が多いという認識(ヒアリング時点)
- 「問題多発クライアント」ではないが、固有ルールの整備は今後の課題
- 注意: 相対的な安定評価であり、固有のルール(納品・命名規則等)は別途確認が必要
発注フロー(海外案件共通)
Tencent・NetEase は自社発注システムが必要。これは PM が単独で完結できない工程。
①見積提示 → ②クライアントOK → ③海外戦略チームへバトンタッチ
→ ④海外戦略チームが正式書類作成(メール送付)
→ ⑤(Tencent / NetEase のみ)システム上で処理