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ナレーション案件 PM業務フロー(受注〜納品)

概要

ナレーションセクションのPMが案件を受け付けてから納品・クローズまでに行う作業の時系列フローを定めます。

出典: 山科(ナレーションセクションリーダー)ヒアリング(2026-03-16)+ 項目書(ナレーション項目書.xlsx) 対象案件: ナレーション・VP案件全般(スタジオ収録・ナレーター派遣を含む)

ナレーションPMの担当範囲(ゲームチームとの違い)

⚠️ 重要: ナレーション案件では、PMがクライアントへの請求実務まで担当する。 国内ゲーム案件ではクライアント請求を営業が担う認識があるが、ナレーション案件はPMが一気通貫で担う。

フェーズ ナレーションPM 国内ゲームチームPM
案件受付〜要件ヒアリング PM が担当 PM が担当
キャスティング PM が担当 PM が担当(事務所調整)
収録・納品 PM が担当 PM が担当
クライアントへの請求 PM が担当 営業が担当

また、クライアントによって請求方法に個別ルールがあり、 指定システムへの入力や特定フォーマットでの請求が求められるケースがある。 → ナレーション_クライアント別請求ルール

ディレクション体制と立会い方針

ディレクション担当

PMはディレクションを担当しない。現場でのディレクションは以下が担う:

担当 役割
クライアント(または代理店ディレクター) 演出・方向性の意思決定
エンジニア 現場でのディレクションをかなり担う
外部の代理店ディレクター 来るケースもあるが、来ないことも多い

PMは演出判断を引っ張る立場ではなく、進行管理・時間管理・調整役として機能する。

立会い方針

原則:立会いは必須に近い。 - 立会い人数は事前確認する - 「立会いなしで」と言われた場合でも、立会いをお願いする - 現地立会いが難しい場合は Web立会いで可 - いずれかの形で立会ってもらうよう推奨する

立会いなし時のリスク説明:

「立会いなしで進めると、後からの修正は再収録扱いになります」

→ これを事前に伝えることで、立会いへの参加を促す。単なるお願いではなく、再収録リスク回避のための事前説明でもある。

⚠️ 未確認: 立会いなしを例外的に許可する条件、再収録料金の説明タイミング


全体フロー

① 案件の入口(インフォ受信 or 既存顧客からの連絡)
    ↓
② 顧客確認(ZAC / GMS で新規・既存判定)
    ↓
③ 要件ヒアリング(商材・広告・尺・MA・スタジオ・納期 等)
    ↓
④ キャスティング・スタジオ選定・仮押さえ(並行: ZAC登録・新規顧客対応)
    ↓
⑤ ナレーター打診(内容・日程・金額)
    ↓
⑥ 顧客へサンプル+見積書・注文書を送付 → 顧客がナレーター選定
    ↓
⑦ ナレーター決定通知 + バラシ連絡
    ↓
⑧ 案件確定(日程確定・AGenda更新・おもてなしシステム登録・WEB立会い準備)
    ↓
⑨ 事前準備(収録2〜3日前:素材・台本受領 → エンジニア・ナレーターへ共有)
    ↓
⑩ 収録当日(クライアント・ナレーター受け入れ、新規は当日精算)
    ↓
⑪ 収録後処理(MA または静音処理)→ エンジニアから受領
    ↓
⑫ ファイル共有サービス経由で顧客へ納品
    ↓
⑬ 検収確認(納品後約1週間)
    ↓
⑭ 請求書送付(ZAC)→ 案件クローズ

各フェーズの詳細

① 案件の入口

案件の入口は以下のいずれか:

営業が最初に動く場合もあるが、基本はナレーションセクションのPMが案件をキャッチするところから始まる。


② 顧客確認(新規 / 既存の判定)

ZACで顧客情報を確認する。

ZAC 確認手順: ZAC > 案件検索 > クライアントウィンドウで検索

⚠️ アルファベット・カタカナなど、登録情報とメール記載が異なる場合があるので注意。

パターン別対応:

パターン 対応
ZACに登録あり 特になし
ZACになし・GMSに登録あり GMSで過去取引確認後、ZAC転記申請フォームから申請(申請時「詳細」欄にGMSのアドレスを貼る)
新規顧客(GMS・ZACともに登録なし) ZAC新規登録申請を行う(下記参照)

新規顧客:ZAC登録に必要な情報(顧客から取得)

■個人・法人:
■社名または氏名:
■読み仮名(カタカナ):
■郵便番号:
■本社住所:
■電話番号(代表):
■資本金:
■HP URL:
■締め日:
■支払ターム(翌月末・翌々月15日・翌々月末・その他):
■銀行休日時のお振込み(前営業日・翌営業日):

新規顧客:支払方法の通知(見積提出時)

初回利用に限り、現金・クレジットカード・事前振り込みでの決済をお願いしている旨を案内する。

事前振込の場合の銀行口座:

みずほ銀行 恵比寿支店
普通口座 1517724
カ)ジーアングル

注意: 振込のために請求書が必要な顧客もいる。ZACで案件を作成・登録してから請求書を発行すること。


③ 要件ヒアリング

受注前に以下の項目を確認する。

商材・広告条件

商材種別 確認項目
PV・VP等映像(広告あり) 種別(TV・WEBなど)、公開範囲、公開期間、競合の有無
PV・VP等映像(広告なし) 使用用途、公開範囲、使用期間
教材 使用用途、公開範囲、使用期間
その他 使用用途、公開範囲、使用期間

⚠️ 利用期間・広告有無・広告媒体・広告期間はナレーター出演料に直結するため、必ずこの段階で確認すること。

スタジオ・立会い

スタジオ 立会い人数の目安
B スタジオ 1名まで
鼓スタジオ 4名まで
響・奏・ANNEX 8名まで
A スタジオ 10名まで

⚠️ 未確認: 各スタジオの向き・不向き、MA あり/なしによる選定変化 → ナレーション_スタジオ選定基準(草稿)

要件定義(収録時間の算出)

収録時間の目安: 1時間 = 3,000文字(映像換算で約5分)

条件 確認内容
映像なし 台本文字数から収録時間を割り出す
映像あり(尺合わせあり) 映像の時間を確認
映像あり(尺合わせなし) 映像の時間を確認

MA

MA種別 補足
なし(静音のみ)
現場で Bスタジオは対応不可
デスクで

声・納期・オプション

項目 確認内容
声の性別・イメージ 複数人の場合は人数も確認(スタジオ調整に影響)
納期 通常は翌3営業日。当日納品の場合は別途対応
オプション 翻訳・通訳・音声ネイティブチェック(紙面/現場)・仮ナレ・エンジニア指名の有無

④ キャスティング・スタジオ選定・仮押さえ(並行: ZAC登録)

キャスティング(ナレーター選定): - 自社登録ナレーターのサンプルを確認し、適切なナレーターを選定する

スタジオ選定: - 立会い人数・MAの有無・その他要求を満たすスタジオを選ぶ - AGendaで2〜3候補の仮スケジュールを押さえる

並行して進める事務処理: - ZACに案件登録する(精見積の発行に必要) - 新規顧客の場合はZAC顧客情報登録も同時に進める


⑤ ナレーター打診

スタジオ仮押さえ後、ナレーターに以下3点を確認する:

確認項目 内容
内容 依頼する仕事の詳細(商材・条件等)
日程 仮押さえしたスタジオ日時で調整可能か(メールで確認)
金額 金額表に基づく支払金額に問題がないか

⑥ 顧客へのサンプル・見積書・注文書の送付

ナレーターの出演可否と日程調整が完了したら:

  1. ナレーターのサンプルを見積もりと合わせて顧客へ送付
  2. ZACで見積書を発行し、メールに添付して送付
  3. 注意事項等をまとめた注文書もメールで送付

⑦ ナレーター決定通知・バラシ連絡

対象 対応
選ばれたナレーター 収録確定の通知を行う
選ばれなかったナレーター スケジュールを抑えてもらっているため、キャンセルの連絡を行う(バラシ)

⑧ 案件確定

顧客が見積もり・注文書メールで日程を確定したら:

⚠️ 未確認: Zoom / Meet の使い分け基準、エンジニア側の接続制約


⑨ 事前準備(収録2〜3日前まで)

収録の2〜3日前までに以下を顧客から受け取る:

共有先: - 社内:Google Drive の所定フォルダ - ナレーター:メールにて FileShare(https://g-file-sharing.net/)等を使用して共有 - エンジニア:社内Drive経由で共有


⑩ 収録当日

支払方法 対応
現金 現金にて精算処理
クレジットカード AirPayにて精算処理

⚠️ ナレーション案件当日の特有注意点:進行の収束管理

ナレーション案件では、音声演出そのものより「予定時間通りに収録を収束させること」が当日PMの最重要事項になりやすい。

長引きやすいパターン: - 立会い者が収録現場に慣れていない場合、その場の要望が増えて進行が伸びやすい - 代理店+エンドクライアントの両方が立ち会うケースでは特に注意が必要 - 代理店がエンドクライアントをうまくコントロールできない場合、決定者が曖昧になり収録がだらだら長引く

理想の進行: - 代理店側が「あと10分しかないので、ここで収めましょう」のように締める役割を果たす - それができない場合、PMが時間管理・着地点の判断を支援する必要がある

⚠️ 未確認: PMがどのタイミングで介入するか、延長可能時の判断基準、延長料金の扱い


⑪ 収録後処理


⑫ 納品


⑬ 検収確認


⑭ 請求とクローズ


検収後の再対応:責任範囲の切り分け

ナレーション案件では顧客が現場またはWeb立会いしていることが多い。そのため、再対応の責任範囲を以下のとおり区別する:

ケース 扱い
読み間違いなど(顧客立会い済みの内容) 追加料金対象
ファイル破損・こちら側の納品不備 再納品対応(無償)

チェックポイント一覧

# チェックポイント タイミング
1 ZAC / GMS で新規・既存を確認しているか 案件入口
2 新規顧客:ZAC登録申請が完了しているか 顧客確認時
3 新規顧客:支払方法の通知が済んでいるか 見積提出時
4 新規顧客:請求書発行が必要か確認したか 見積提出時
5 商材種別・広告有無を確認しているか ヒアリング時
6 広告媒体・公開範囲・期間・競合有無の確認(広告ありの場合) ヒアリング時
7 使用用途・公開範囲・使用期間の確認(広告なし / 教材 / その他) ヒアリング時
8 立会い人数に適したスタジオを選定しているか ヒアリング時
9 スタジオ利用なしの場合:外部スタジオの住所を確認したか ヒアリング時
10 尺・文字数から収録時間の見積もりができているか ヒアリング時
11 MA種別(なし / 現場 / デスク)を確認しているか ヒアリング時
12 MA「現場で」の場合:Bスタ以外を選定しているか スタジオ選定時
13 納期の確認(通常翌3営業日 / 当日)ができているか ヒアリング時
14 オプション項目の有無を確認したか ヒアリング時
15 ZAC に案件登録済みか 並行進行中
16 AGendaでスタジオを仮押さえしたか(2〜3候補) キャスティング時
17 ナレーターへ内容・日程・金額の3点を打診したか ナレーター打診時
18 顧客へサンプル・見積書・注文書を送付したか 打診後
19 選ばれなかったナレーターへバラシ連絡をしたか ナレーター決定後
20 AGendaの仮予約を確定に更新したか 案件確定時
21 おもてなしシステムに登録したか(A・Bスタ利用時) 案件確定時
22 WEB立会い準備(Meet/Zoom URL発行・通知)が完了したか 案件確定時
23 収録2〜3日前までに素材・台本を受領しているか 収録前
24 エンジニア・ナレーターへの共有済みか 収録前
25 新規顧客の当日精算方法を確認しているか 収録当日
26 納品後の検収催促ができているか(約1週間後) 納品後
27 追加料金案件と再納品案件を切り分けられているか 再対応発生時

暫定情報(要確認)


未確認情報(次回ヒアリングで確認)


関連ドキュメント・外部リンク

種別 リンク
ナレーターキャスティング ナレーターキャスティング.md
ナレーション案件種別 ナレーション案件種別.md
PM業務フロー(共通・ゲーム案件) 共通/PM業務フロー.md
見積作成手順 見積作成手順
収録前準備チェックリスト 収録前準備チェックリスト.md
収録後処理手順 収録後処理手順.md
品質基準・QC基準 品質基準・QC基準.md
スタジオ予約(AGenda) https://g-angle.jp/php/index.php
ファイル共有サービス https://g-file-sharing.net/

更新履歴

日付 変更内容 担当者
2026-03-16 初版作成(山科ヒアリング)
2026-03-16 項目書(ナレーション項目書.xlsx)をもとに詳細を全面補完