アダプテーション手順
概要
翻訳されたテキストを原音の尺(タイミング・長さ)に合わせて調整する「アダプテーション」作業の手順を定めます。
参照元
Google Drive 上のマニュアル:
スタジオボイス共有ドライブ/DH<>GAフォルダ/GAフォルダ/アダプテーションマニュアル.gslides
アダプテーションとは
- 原音のタイミング・尺に合わせて、翻訳テキストの表現を調整する作業
- 単なる翻訳ではなく、声に出して演じることを前提とした「演じられる翻訳」への変換
- ゲームの場合はリップシンク、映像作品の場合は口パクとの同期が求められることもある
アサインと見積もり
- アサイン先: 社内担当者 or 外部演出家へ依頼
- 見積もり: 外部の場合、事前にワード数や尺制限の厳しさを伝え、作業時間の見積もりを取る
- 監修対応: アダプテーション後、クライアントや翻訳会社による監修が入る場合は、その期間もスケジュールに組み込む(ファイルの往復が発生するため)
手順
1. 原音の分析
- 原音のタイミング(開始・終了時間)を確認
- 感情・トーン・テンポを把握
- セリフの間(ま)やブレスポイントを確認
2. 翻訳テキストの確認
- 翻訳の意味が原文と一致しているか
- 自然な口語表現になっているか
3. 尺調整
- 原音の長さに収まるよう表現を調整
- 意味を変えずに文字数・音節数を調整
- 必要に応じて意訳・省略
4. ブレスポイントの設定
- 原音のブレス位置に合わせる
- 長いセリフの場合は自然な区切りを設定
5. 息芝居(Breaths)の追加
- ト書きとして台本にない「息芝居」を追加する
- タイミング: 音声ファイル確認時にPMが行うか、アダプテーション時に担当者が実施
- 目的: 役者が映像を見てアドリブで入れる負荷を減らし、収録漏れを防ぐ
- 対象: ムービーや原音に含まれている「息(ハッ、フゥ等)」で、台本に文字として記載されていないもの
- 収録対象とするかどうかは事前にクライアントに確認すること → 海外パブリッシャー向け日本語VO収録
6. レビュー
- 声に出して読み上げ、尺に収まるか確認
- 不自然な表現がないかチェック
- クライアント/翻訳者への確認(監修が入る場合はその期間を考慮)
注意事項
- 翻訳の正確性と尺のバランス
- 文化的なニュアンスの違いへの配慮
- ゲーム特有の用語(スキル名、アイテム名等)の統一
- GA(弊社)側でアダプテーションを行うのかクライアント側かは事前に明確化すること