音声編集ワークフロー
概要
収録完了後の音声ファイル編集に関する全体フロー。Pro Toolsでの基本編集、RXでのノイズ除去、レベル調整、フォーマット変換等の工程を定義。
編集フロー
収録完了 → セッション整理 → ノイズ除去(RX)→ レベル調整
→ 無音マージン調整 → フォーマット変換 → QCチェック → リネーム・納品
主要ツール
- Pro Tools: メイン編集DAW。セッション管理、カット、レベル調整
- iZotope RX: ノイズ除去(De-noise、De-click、De-breath等)
- VoiceChecker: 納品前のフォーマット・ラウドネス一括チェック
編集原則(クリエイティブ指針より)
- 原音尊重: 過度な加工は避ける
- 必要最小限のノイズ除去: 声の自然さを損なわない
- 一貫性: 同一プロジェクト内のトーン・レベル・音質の統一
よくある問題と対処
PMからのzipフォルダが読み込み専用になっている
PMからzipで受け取ったフォルダのアクセス権が「読み込みのみ」になっており、編集依頼チャット内のファイルが編集できない現象が発生することがある。
対処法: フォルダ権限の変更が必要。具体的な手順はエンジニアチャット共有の動画(2026-04-15)を参照。
- Finderでフォルダを右クリック →「情報を見る」→「共有とアクセス権」を確認・変更
- または chmod -R u+w フォルダパス をターミナルで実行
MacからWindowsへのzip送付で文字化けが発生する
Macで作成したzipファイルをWindowsユーザー(クライアント含む)に送付した際に、日本語ファイル名が文字化けしたり、MP3以外のフォーマットとして認識される問題が発生することがある。
原因: MacとWindowsのzip文字コード(UTF-8 vs Shift-JIS)の差異。
対処法: - 再圧縮して送り直す(多くの場合これで解決) - クライアント側に解凍アプリ(The Unarchiverなど)の使用を案内する
編集納期の目安(ワード数基準)
納品物のワード数(セリフ数)に基づく標準納期の指標:
| ワード数 | 標準納期 |
|---|---|
| 300w以上 | 10営業日以上 |
| 100w以上300w未満 | 10営業日 |
| 100w未満 | 5営業日 |
1ワードあたりの文量による補正
乙女ゲー・ノベルゲー等、1セリフあたりの文量が多い案件では追加考慮が必要:
| 区分 | 1ワードあたりの目安文字数 |
|---|---|
| 過量 | 60文字以上 |
| 多量 | 45文字程度 |
| 適量 | 30文字程度 |
| 少量 | 15文字程度 |
台本の 50%以上が「多量〜過量」 に該当する場合は、標準納期の 1.5倍程度 に延長することが望ましい。
上記指標より短い納期を設定せざるを得ない場合は、事前に担当PMリーダーへ報告すること。
特急料金の適用基準
標準納期を大幅に下回る依頼は特急料金で請求できる:
| データ規模 | 特急扱いとなる納期 |
|---|---|
| 300w以上 | 収録から 5営業日以内 |
| 300w未満 | 収録から 3営業日以内 |
詳細: 音声編集 納期設定の指標
歌唱整音・MIX工数目安
歌唱収録を伴うプロジェクトの音声処理工数の目安(フル尺1本・ハモあり想定):
| 作業範囲 | 工数目安 |
|---|---|
| 整音のみ(リズム・ピッチ調整) | 約1週間 |
| 整音〜MIX〜マスタリング | 約2週間 |
FBの修正回数や曲データの状態によって工数は増減する。PM見積もり時の参考値として使用すること。