キャスティング手順
概要
クライアントの要望に基づき、最適な声優をキャスティングする手順を定めます。
前提条件
- クライアントからキャラクター/ナレーション要件が提示されていること
- 予算・スケジュールが概ね決まっていること
手順
1. 要件の整理
- キャラクター情報(性別、年齢帯、性格、声質イメージ)
- 台詞量・拘束時間の見込み
- 予算レンジ
- NDA 要否
2. 候補者のリストアップ
- 社内データベース・過去実績から候補を検索
- 事務所・エージェンシーへの問い合わせ
- キャスティング依頼書 を使用
3. クライアントへの提案
- サンプルボイスの提出(Google Drive 経由)
- 候補者リストの送付
4. オーディション(必要な場合)
- オーディション運用 を参照
5. キャスト確定
- クライアント承認の取得
- 声優側へのスケジュール確認
- 声優手配チェックリスト で最終確認
新規キャスト vs 既存キャストの対応差
出典: 中川PMヒアリング(2026-03-16)
既存キャストの場合:「金額確認」が主軸
- 過去の出演料を案件管理シートで確認する
- 過去実績をベースに、今回の出演料を算出する
- ワード数の増減などを見て金額を調整する
出演料の判断権限
出演料の交渉・判断は PM が行う。上長への確認は不要(中川PMヒアリング)
- 出演料の算出・決定はPMの裁量範囲内
- 上長確認なしでPM単独で判断してよい
⚠️ 未確認事項: 金額が著しく高額になるケースや、交渉が難航した場合にも上長確認不要か
新規キャスト(またはクライアント指名)の場合:「適合性確認」が主軸
- クライアント指名であっても、PMがキャラクター適合性を確認する
- 単に「指名されたから進める」ではなく、違和感がないかを事前にフィルタする
キャスト選定時の確認ポイント
PMは「この依頼を本当に出してよいか」の事前フィルタ役でもある
① キャラクター適合性
- 声質・演技傾向がキャラクターに合っているか
- 事務所側から「本当にうちの○○で合っていますか?」と確認が入ることがある
- 特に、その役者が普段あまりやらないタイプのキャラの場合は要注意
② タレントイメージとの相性
- 普段子ども向けアニメ等に出演している人に、印象の強い別方向の役柄を依頼すると懸念が生じる場合がある
- 声質適性だけでなく、出演者本人・事務所が持つイメージとの相性も確認する
③ 案件内容・商材リスク
- 案件の内容・商材によっては出演を断られることがある
- 金融系広告(特に資産運用系) は過去に断られた例がある
- 声やキャラだけでなく、広告内容そのものも確認事項になる
④ 他案件・既存出演との競合
- 他案件との兼ね合いで受けられないケースがある
- 既存の仕事とのバッティング・イメージ制約(特定マスコット・鳴き声表現など)が問題になることがある
⚠️ 未確認・要確認事項
- 新規と既存でフローがどこまで明確に分かれているか
- 過去出演料の正式参照先(案件管理シートの「過去案件」シートで足りるか)
- ワード数以外に出演料調整で見る要素
- キャラ適合性の最終判断者(PM?クライアント?上長?)
- どの程度の違和感があれば事務所確認を強めるか
- 金融系以外で断られやすい業種・テーマ
- 競合・イメージ制約の管理方法(一覧はあるか)
- クライアント指名時に適合性懸念があった場合、クライアントへどう伝えるか
- 新規受付をしていない声優の存在(要確認): 事務所・役者によっては新規案件を受け付けていないケースがある。打診前に受付可否を事前確認する方法・タイミングを明文化する必要がある
注意事項
- NDA 対象案件の場合、事務所への情報開示範囲を確認
- クライアント別の特記事項は クライアント別ルール を確認
更新履歴
| 日付 | 変更内容 | 担当者 |
|---|---|---|
| 2026-03-04 | 初版作成 | — |
| 2026-03-16 | 新規vs既存キャストの対応差・選定確認ポイントを追記(中川PMヒアリング) | — |